洪水のような過剰報道 4月23日に逮捕されたSMAPの草彅 剛容疑者をめぐる騒ぎは、異常としかいいようがない。彼の行動そのものは笑い話のようなものだが、異様だったのは警察や報道機関の反応だ。 そもそも深夜の公園で酔っぱらって裸になったことが、逮捕の理由になるのだろうか。酔っぱらいは普通は「保護」して、警察の保護室(いわゆるトラ箱)で一晩過ごすのが普通だ。彼が暴れたというが、それぐらいは普通の酔っぱらいでもよくあることで、逮捕するには犯罪を犯していることが必要条件だ。今回の逮捕容疑は「公然わいせつ罪」ということになっているが、彼が積極的に裸を見せたわけではない。薬物反応がなかったのに家宅捜索までやったのは人権問題だ。 さらに異常だったのは、洪水のような報道だ。第一報は「草なぎ容疑者は同日午前3時頃、東京都港区内の公園で下半身を露出した疑いが持たれている」(読売新聞)と、意図的に下半身を露出し
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