「存在しない」「見つからない」といわれた防衛省の「PKO日報」。結局、南スーダン、イラクと立て続けに見つかった。なぜ官僚たちは、法律に背くようなことをしてまでも国民の目から大事な公文書を遠ざけようとするのか。 南スーダンPKOの日報隠し問題を掘り起こし、徹底追及した在野のジャーナリスト、布施祐仁さんがこのほど当時の朝日新聞元アフリカ特派員、三浦英之さんと共著で『日報隠蔽』(集英社)を出版した。J-CASTニュース編集部が、二人に「日報隠し」が抱える問題の根深さなどを聞いた。 「公文書の扱い方あんまりだよ」 ――森友学園問題で公文書改ざんが、自衛隊はまた日報隠し。思いがけないタイミングでの著書出版となりました。 布施、三浦 僕らも驚いています。 ――「日報」というのは活動記録。それが防衛省にあるはずだということを最初に気づき、情報公開請求をしたのが布施さんでした。 布施 ほかの資料を請求して