「自転車専用レーン」の整備が全国で進む中、京都市上京区にある長さ260メートルのレーンの青い塗装を、市が「京都の雰囲気に合わない」と今月、赤茶色に塗り替えた。 警察庁などは「視認性が高い」などと青色を推奨し、京都府警が昨年1月に塗装していた。市の対応は「安全より景観優先」とも受け取られかねず、批判の声も出ている。 レーンは府警本部東側。整備時は道路管理者である市の予算措置が間に合わず、府警が青色に塗装した。警察庁などが2009年7月、全国の道路管理者と警察本部に「青色を推奨する」と通知していたためで、全国のほとんどのレーンが青系色という。 一方、市は伝統的な町並みに調和させるため、屋外広告物の色を条例で規制しており、ハンバーガーや牛丼のチェーン店、コンビニエンスストアの多くは看板などを茶系色や明るさを抑えた色にしている。 今回の塗り直しも景観保護の考えに沿ったもので、650万円をかけた。府