2018年、三重県津市で車を時速140km以上で走らせ、5人を死傷させたとされる被告の控訴審が12日にありました。名古屋高裁は懲役7年の1審判決を支持し、危険運転致死傷罪は適用されませんでした。判決の前、遺族が取材に応じてくれました。 やぶれた黒いバッグと血がついたままの靴。 三重県津市で起きた交通事故で死亡した大西朗さんが当時、身に着けていたものです。 2018年12月、津市の国道で、時速約146kmで走る乗用車がタクシーと衝突し、乗客の大西朗さん(当時31歳)ら4人が死亡、1人が重傷を負いました。 この事故で、危険運転致死傷の罪に問われているのは、末広雅洋被告(58)です。 一審の津地裁では、危険運転致死傷の罪の成立は認められず、「過失運転致死傷罪」で、懲役7年の判決が言い渡され、検察側と弁護側、双方が控訴していました。