「政治とカネ」や、米軍普天間基地移設問題などを抱え、鳩山由紀夫内閣の支持率下落が止まらない。米国でのトヨタ・バッシングの背景として、日米両政府間の信頼崩壊を指摘する向きもある。こうした中、自民党の安倍晋三元首相は夕刊フジのインタビューに応じ、「鳩山内閣には統治能力がない。一日一日、国益が損なわれている」と指摘した。 まず、軒並み30%台に突入した内閣支持率。安倍氏は「鳩山首相の秘書2人が起訴され、小沢一郎幹事長の秘書ら3人が逮捕された。日米関係も最悪で、経済の成長戦略もない。自民党時代ならば支持率は1ケタだろう。国民も『我慢も限界だ』と感じているのでは」と分析した。 政府・与党は今月中に普天間基地の移設先を決める方針という。 安倍氏は「北朝鮮は核武装を進め、中国は軍事費を毎年大幅に増加させている。米海兵隊は日本の安全とともに、朝鮮半島や中台海峡での危機に備えて沖縄に駐留している。鳩山