昭和49~50年に東京都内で発生した連続企業爆破事件で、殺人未遂や爆発物取締罰則違反などの罪で服役していた元東アジア反日武装戦線「大地の牙」メンバーの浴田由紀子さん(66)が23日、刑期を満了して東京拘置所から釈放された。浴田さんは午前7時半ごろ、ゆっくりした足取りで建物の外に姿を見せ、支援者の車に乗り込んで東京拘置所を後にした。 浴田さんは、平成16年に懲役20年の判決が確定した。栃木刑務所で服役していたが、釈放のため東京拘置所へ移っていた。 確定判決によると、浴田さんはほかのメンバーらと共謀し、都内の三井物産本社や大成建設本社など5つの企業や団体の施設で時限爆弾を爆発させ、計20人に重軽傷を負わせるなどした。