右翼を名乗って電気料金の集金係を脅し、支払いを免れたとして、大阪府警警備部などは18日、恐喝容疑で、大阪市内に住む自称右翼団体「神鷲皇国会(しんしゅうみくにかい)総本部」幹部の少年(18)を逮捕した。「脅してはいません」と容疑を否認しているという。 府警によると、同団体はインターネットや街宣を通じ、在日韓国・朝鮮人らに批判的な主張を展開。政治団体の届け出はしていない。3月31日には在日コリアンが多く住む大阪市のJR鶴橋駅付近で街宣。過激なシュプレヒコールを上げ、反差別主義を掲げる住民らとにらみ合いになったという。 逮捕容疑は3月12日、電気代の徴収に自宅を訪れた関西電力の社員に「俺は右翼やっとんねん」と団体のステッカーが貼られた拡声器を見せて脅し、1月分の代金(約1万2千円)の請求を断念させたほか、止められていた電気の送電を再開させたとしている。