世界各地には様々な文化をもった人々がいる。日本国内は文化的な共通性が高いと信じられているが、各地の考え方は全く同じではない。そこで、世界各地と日本各地の考え方や文化の地域差を調べてみようというのがこの図録のテーマである。 題材としては、同じような意識調査が世界各国国民と日本の都道府県民に対して行われた「死後の世界を信じるかどうか」である(世界各地の結果については神の存在に対する見方とともに図録9520にも掲げた)。 結果はだいたい想定の範囲内かも知れない。世界55カ国の人々の「死後の世界」について「存在しない」と答えた人は、エジプトの0%からベトナムの77.6%まで幅広いが、日本の47都道府県については、「死後の世界などあるはずがない」と答えた人は、沖縄の22.3%から宮崎の44.8%まで22.5%ポイントの差に止まっている。沖縄は、信じない人が次ぎに少ない鹿児島の29.8%とかなりの差が