障害者団体向け割引制度を悪用した郵便不正事件で、昨日、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、村木厚子容疑者(53)が逮捕された。逮捕は虚偽有印公文書作成・同行使容疑であり、具体的には、詐称障害者団体「凜の会」を障害者団体と認める偽の証明書および関連の偽の稟議書を作成した容疑である。 事件は厚労省が組織的に関与した疑いもあり、「巨悪が潜んでいるにおいがする」と事実上更迭された鳩山邦夫前総務相は指摘したが、同様の印象を持つ人もいるだろう。 大阪地検特捜部によると、村木容疑者は2004年6月、厚労省障害保健福祉部企画課課長だったとき、すでに逮捕されている同部企画課係長だった上村勉容疑者(39)と共謀し、偽の証明書を作成し、「凜の会」代表倉沢邦夫容疑者(73)に渡したとのことだ。 これまでの推移から見る事件の構図では、当時の厚生労働省障害保健福祉部部長(退職後現福祉医療機構理事、名前はまだ公式には報道