青々としていて食欲をそそるシシトウ。焼いても天ぷらにしてもおいしいが、たまに辛いものに当たることがある。 なぜ辛いシシトウができてしまうのか、そのワケは、「『ししとう』にはなぜ辛いものが混ざるのか」で紹介したとおり、トウガラシとの交配にあることがわかった。 しかし実は、理由がもう一つあるという。それは“ストレス”。シシトウにストレスという、ウソのようなホントの話の真実を、専門家の方に聞いてみた。 全国有数のシシトウ生産地である高知県の県農業振興部産地づくり課・高橋昭彦さん。 「あ~、辛いシシトウに当たったことがありますか、それは申し訳ありません」 初めから丁寧に謝られてしまった。やはり農家の方も気にしてらっしゃるのだろう。 高橋さんによると、シシトウを辛くしてしまう“ストレス”は、育つ過程の水不足や暑さからくるものだとのこと。今市場に出回っているもののほとんどはハウス栽培されているが、夏が