現在、500万人以上のユーザーが平均して一日30分、外国語を学んでいるサイトがある。 米カーネギーメロン大の准教授でコンピュータ科学を専門とするルイス・フォン・アンが2012年に創設した無料の外国語学習サイト「デュオリンゴ(Duolingo)」だ。 有名投資企業ユニオン・スクエア・ベンチャーズやハリウッド俳優アシュトン・カッチャーなどから、合計1830万ドル(約18億3000万円)もの出資を受けてはじめたという当サービスは、いわば“翻訳を通じた体験学習”。ユーザーは、課題となる文章を母国語に訳すことで、外国語の単語や文法を覚えていく 今や、世界的な注目を集めている「デュオリンゴ」だが、その面白さは、その課題文が「ウェブ上に実在する文章」だということ。要するに、ユーザーが学習を行う過程で、自動的にウェブコンテンツの翻訳が進み、同時に“ネット世界全体のアクセシビリティ”が高まっていくという仕組