現在、物が売れないのはなぜか。よいものを作れば売れる時代はありました。しかし商品は消費者に行き渡ってしまい、よいだけでは物は売れなくなってしまったのです。それは消費者が物を買う理由が変わってきているからです。つまり、物を買うという行為が、自らのアイデンティティを示すため、夢のため、ライフスタイルのためへと変化しています。物を持っていなくて困っているから、それを買うと便利になるからという理由ではないのです。 ブランドは直接的な利益を生むものではありませんが、ブランディング(ブランド構築)の過程には企業が「お客様視点」でものごとを考えるチャンスが何度となく訪れます。このことが企業に利益を生むきっかけを与えてくれるのです