いわゆる「都構想」、すなわち「大阪市廃止」と四つの特別区への「分割」についての住民投票まで残すところあと数日となった。 【写真】大蔵省の「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」いまだからウラ話を明かそう! 世論調査によれば、今から1ヵ月半前の9月上旬では、「賛成49%反対40%」とおおよそ1割近くも賛成が反対を上回っていたのだが、10月25日の時点では、反対が43.6%で賛成の43.3%と、反対派が賛成を逆転する状況となっている。 つまり、この1ヵ月半で、かつて賛成していた人々の多くが、反対に意見を転換させていったのである。 なぜそうなるのか。この大阪都構想なるものは、「イメージだけで判断すると賛成しがちだが、中身を知ると反対になる」というものだからだ。 実際、筆者の大学で行った調査研究から、都構想の内容を的確に把握する人はその9割が反対するが、知らなければ過半数が賛成する、という結果が示されている。