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イランに関するoyoyomのブックマーク (24)

  • 中東情勢のカギ握るイラン:新政権の船出

    (英エコノミスト誌 2013年9月7日号) イランの新大統領は国内外で瀬踏みしている。 保守穏健派のハサン・ロウハニ師が大統領に就任し、イラン政府の趣は大きく変わった〔AFPBB News〕 ハサン・ロウハニ師は1カ月前に大統領に就任して以来、病んだイラン経済を立て直すための第一歩を踏み出している。 ポピュリストだったマフムード・アハマディネジャド前大統領が政権を握っていた8年間に、原油価格は2倍に高騰したが、その棚ボタ式の利益は安い輸入品と低利融資に散財された。 国内の生産者は叩きのめされ、インフレ率は失業率と並んで跳ね上がり、一般市民は以前よりはるかに貧しくなった。ロウハニ大統領が衰退を反転させようと躍起になっているのは一目瞭然だ。 改革派の実務型内閣 ロウハニ師はまず、実務家から成る内閣を発足させた。その大半は、改革志向だったアクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ(1989~97年)、モ

  • 緊迫する中東情勢:イランを止められるか?

    (英エコノミスト誌 2013年6月22日号) 欧米諸国がシリアに介入すべき理由は数多くある。その1つが、イランの力の増大をい止めることだ。 6月15日、イラン・テヘランで、ハッサン・ロウハニ師の大統領選勝利を喜ぶ人々〔AFPBB News〕 2009年、イランは改革派の大統領を選ぶ寸前まで行った。だが、最高指導者のアリ・ハメネイ師が実際の投票結果を覆し、それに続いて起きた抗議行動を弾圧した。 しかし、今月14日に行われた大統領選挙では、2009年と同じく、変化を望む欲求がハッサン・ロウハニ師に地滑り的勝利をもたらした。今回は、ハメネイ師はその勝利を祝福した。 イランほど抑圧されてきた国の場合、国の外からその国のより良い未来を望む者は能的に、街に繰り出したイランの一般市民とともに祝いたいと思うものだ。笑みを浮かべるロウハニ師の公式声明は、楽観的な見方を後押しする。 その声明からすると、ロ

  • 今は対話の時、爆撃はイランの核爆弾を止められない

    (2013年6月21日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 唯一の穏健派候補だったハッサン・ロウハニ師が次期大統領の座を手に入れた〔AFPBB News〕 イランの大統領選挙でのハッサン・ロウハニ師の勝利に関して目を引くことは、最高指導者であるアリ・ハメネイ師が、第1回投票でのロウハニ師の勝利が有効であることを認めざるを得ないと感じたことだ。 ロウハニ師に投じられた票を「なくす」ことで、得票率を50%未満に引き下げることは容易だったはずだ。第2回投票を強行すれば、少なくとも、強硬派に形勢を立て直すチャンスを与えられた。 恐らくハメネイ師は、2009年の大統領選挙で露骨に投票を不正操作し、マフムード・アハマディネジャド大統領の2期目再選を決めた後の「緑の運動」デモの再現を恐れたのだろう。 もしかしたら、ハメネイ師はイスタンブールのタクシム広場に目をやっていたのかもしれない。民主国である隣国トル

  • 社説:イラン大統領選、穏健派圧勝のサプライズ

    (2013年6月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 保守強硬派に対して予想外の地滑り的勝利を収めたハサン・ロウハニ師〔AFPBB News〕 イラン国民は6月14日の大統領選挙で唯一の穏健派候補に票を投じ、強硬派の指導部に劇的な敗北をもたらした。 有権者は、非妥協的な核問題の交渉責任者で、イランの最高指導者のお気に入りと目されていたサイード・ジャリリ氏ではなく、中道派の聖職者で、2000年代初頭に核外交の責任者を務めた時に核濃縮を中断したことでよく記憶されているハサン・ロウハニ師を選出した。 ロウハニ師が今回、最高指導者のアヤトラ・アリ・ハメネイ師の反対にもかかわらず勝ったのか、それとも土壇場で承認を得て勝利を収めたのかは、永遠に分からないかもしれない。 だが、ロウハニ師の勝利は、経済運営であれ、諸外国との関係であれ、イラン国民が過激主義的な政策にうんざりしているという強力なメッセー