フィデル・カストロのキューバは例外かもしれないが、シンガポールほど1人の男のレガシーを密に反映した国はほとんどない。 91歳で重度の肺炎で入院しているリー・クアンユー氏は、いまや英国や米国、ノルウェーより高い物質的生活水準を持つ国を築き上げたと主張できる。 パンチが効いた自伝『From Third World to First(邦訳:リー・クアンユー回顧録[下])』には、見込みのない歴史と地理から繁栄する都市国家を魔法のように呼び出した功績への強烈な自覚が表れている。 だが、建国の父がいなくなった時、シンガポールはどうなるのだろうか? 存命中に功罪を評価することはできないが・・・ ある意味では、そう問うのは、幾分不作法であることは言うまでもなく、早計だ。リー氏自身がかつてニューヨーク・タイムズ紙に語ったように、人が死ぬまで、その人を判断すべきではない。「棺を閉じ、それから判断しろ」というの
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