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2011年7月19日のブックマーク (4件)

  • 現実味を帯びる米国のデフォルトリスク 予測不能な極端な政治がもたらす危機 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年7月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 政治家が債務上限の引き上げを巡る協議で合意できないために、米国政府が8月2日にテクニカルなデフォルト(債務不履行)に陥る確率はどれくらいか。 格付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスが7月13日、米国に与えている最高級のトリプルA格付けを引き下げ方向で見直すことを決めた後、これが14兆2900億ドル規模の米国債務に関する大きな疑問となっている。 米国がデフォルトする確率 その答えは、見方次第で大きく異なる。政治問題などについて将来予測を賭けるオンライン予測市場イントレードを見ると、トレーダーたちは現在、60%の確率で7月末までに合意がまとまらないと考えている。 だが、ウォール街の大半の銀行は、その確率はずっと低いと見ている。例えばバンク・オブ・ニューヨーク・メロンは、8月2日に危機が生じる確率は10%程度の「テールリスク」だ

  • イタリアとユーロ:いよいよ崖っぷち  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年7月16日号) ユーロ危機はイタリアをも飲み込み、危険をはらんだ新局面に突入した。単一通貨そのものが危うくなっている。 ユーロ圏の債務を巡るドラマは1年以上にわたり、手に汗握る場面を繰り返してきた。 最初はギリシャ、次にアイルランド、ポルトガル、そして再びギリシャが主役に躍り出た。政策立案者たちの対応はいつも同じで、現実を否定し、ためらった揚げ句、土壇場になって時間稼ぎのための中途半端な救済策をまとめた。 7月第3週、その場しのぎで切り抜ける対応の綻びが露になった。金融市場がいきなり、ユーロ圏で3番目の経済規模を誇るイタリアに照準を定めたのだ。 イタリアの10年物国債の利回りは2営業日で1ポイント近く上昇。12日には6%を突破し、ユーロ導入以降、最高の水準となった。 スペインを飛び越してイタリアに波及 ミラノの株式市場は2年ぶりの安値を記録した。結局、国債の利

  • フランス国債は安全な逃避先か? ユーロ圏の中核にまで忍び寄る不安 JBpress(日本ビジネスプレス)

    フランスが欧州ソブリン債務市場における安全な逃避先の地位を失う可能性はあるだろうか? フランスとドイツの借り入れコストの差は7月第3週に1997年以来最大の幅まで広がり、フランスが欧州債券市場における信頼の危機の次の犠牲者になるのではないかとの懸念をもたらした。 ドイツ国債に対するフランス国債のスプレッド(金利の上乗せ幅)は13日、77ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達し、従来30~40bpで推移してきた大陸欧州の2大経済大国間の相関関係を大きく逸脱した。 この差は、フランスがトリプルAの信用格付けを維持する力に対する信頼の欠如と見なすことができる。何しろ現在フランスの財務相を務めるフランソワ・バロワン氏はかつて、多額の債務を抱えたフランスが債券市場の金字塔的な格付けを維持するのに苦労する可能性があると認めている。 ドイツ国債とのスプレッドが拡大する理由 だが、ドイツとの開き

  • イタリアが採用すべき「プランD」 デフォルト、そしてユーロの死 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年7月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 今のユーロ圏危機における唯一かつ最大の危険は、事態の進行があまりに速いために、のんびり構えた欧州の政治指導者たちが対応し切れていないことにある。 先週には危機がイタリアに及んだが、欧州連合(EU)は見て見ぬふりをした。 後手後手に回る対応 緊急のEUサミット(首脳会議)を今週21日に延期したのは大きな間違いだった。欧州理事会はこれまでに、緊急時に支援の傘となる欧州金融安定機関(EFSF)の規模を2倍か3倍に増強しておくべきだった。またEFSFをもっと柔軟性のある仕組みに変え、債券を流通市場で購入できるようにしておくべきだった。 さらに、ギリシャのソブリン債を購入した民間投資家の扱いについての討議も終結させておくべきだった。 実際のところ欧州理事会は、財務相たちが細かい技術的な議論を延々と続けるのを容認し、決断を下すことができなかった