(2012年5月31日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アップルが口火を切った消費者向け電子機器の革命で、携帯電話その他のハードウエア事業で思いも寄らない企業が脚光を浴びるようになった。だが、新規参入組が現在押されている古参組より幸運に恵まれる可能性は、なお望み薄に思える。 この変化を浮き彫りにする最新ニュースが、グーグルによるモトローラ買収完了や、財務オプションを検討するために銀行を起用したというリサーチ・イン・モーション(RIM)の発表だ。 かつて端末事業の高級分野をリードした企業は、「iPhone(アイフォーン)」登場後の5年間で瞬く間に影が薄くなった。RIMとモトローラ、そして急速に手持ち資金を使い果たしているノキアは、流行の変化と販売台数の減少が既存企業の高コスト体質を顕在化させた時に、ハードウエアの世界がいかに過酷な場所になり得るかを示した。 意外な新顔が続々登場 新顔として