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2012年10月11日のブックマーク (3件)

  • 不幸な展開を迎えたBRICsの物語

    (2012年10月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) この3年間、一般的な概念は世界の主要経済国を2つの基的なグループに大別していた。「BRICs」と「病人(sicks)」である。 米国と欧州連合(EU)は病んでおり、高失業率と低成長、恐ろしいほどの債務に苦しんでいた。一方で、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国、そして一部の見方では南アフリカも加わる)は欧米よりはるかに活力に満ちていた。投資家や実業家、欧米の政治家は、未来をじっくり見つめるために定期的にBRICs諸国を巡礼した。 ところが今、おかしなことが起きている。BRICsが苦境に陥っているのだ。 個々の国の問題の性質は異なるが、BRICs諸国を結びつける大きな問題もいくつかある。まず、楽観的な「デカップリング」論が盛んに語られたにもかかわらず、BRICs諸国は皆、弱い欧米経済の影響を受けている。 次に、5カ国す

  • 社説:再選果たしたチャベス大統領の課題

    ベネズエラを率いる社会主義者のウゴ・チャベス大統領が、より良い指導者、より効果的な指導者になることを約束し、3度目の負託を勝ち取った。 大統領の誓いは、蔓延する汚職と縁故主義にうんざりしている有権者の一部を納得させたかもしれない。だが、投票は自由で平和裏に実施されたとはいえ、公正とはほど遠いものだった。 チャベス氏の勝利に疑問の余地はないが、同氏は対立候補より優位に立つために、莫大な国家資源を使った。 ベネズエラ経済と自身の支持率を浮揚させるために、一連の政府支出を実施した。公務員はバスで集会に運ばれ、国営メディアの番組やコラムは、闘士としてのチャベス氏を描く報道で溢れかえった。 無謀な政策が招く危険 それでも、チャベス氏の勝利は不完全だった。勝ったとはいえ、得票数は過去の大統領選より少なく、有権者の半数近くが対立候補に投票した。有権者はチャベス氏の社会政策を評価しつつも、無謀な政策が招く

  • 日本とIMF:お粗末な主催国

    (英エコノミスト誌 2012年10月6日号) 日はやってはならない経済外交について教訓を与えてくれている。 日の野田佳彦首相はいまだに、「Turning Japanese(日化する)」と題した昨年の誌(英エコノミスト)のカバーストーリーに苛立っている。欧米諸国が日流のリーダーシップ欠如に苦しんでいると論じた記事である。 野田氏は物議を醸す消費税増税法案を押し通すことで、そのイメージを覆そうとした。しかし野田氏は10月1日、つまらない政治的なご都合主義がいまだに大抵のことより優先されるという教訓を与えてくれた。 首相は国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会を主催する1週間前に財務相を交代させ、閣僚経験もなければ財政の経験もない、元労組代表で国会対策委員長を務める城島光力氏(65歳)を新大臣に据えたのだ。城島氏はこの1年余りで3人目の財務相だ。 アナリストらの見るところ、城島氏の