(英エコノミスト誌 2013年2月16日号) カリフォルニア州がシェール革命に加わりたいかどうかの決断を下そうとしている。 ノースダコタ州のシェール開発は、州民の所得を引き上げ、失業率を労働人口の3.2%まで低下させた。これは全米で最も低い水準だ。 カリフォルニアの人々が米国中西部に羨望の眼差しを向けることは、めったにない。だが、失業率が9.8%、貧困率が全米一の高さになっている自分たちの州に、米国本土最大のシェールオイル鉱床が眠っている可能性があることが分かると、一部の人は、地下1万フィート(3000メートル)に自分たちの救いがあるのではないかと考えるようになった。 カリフォルニアは1865年から産油地だった。主に従来の方法で産出できる石油埋蔵量がまだ残っているおかげで、同州は今も国内第3位の産油量を誇っている。カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)によると、州の産油量は近年、年間2