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2013年4月8日のブックマーク (4件)

  • 市場を席巻した黒田日銀

    (2013年4月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 大きな期待を背負って登板した黒田東彦氏〔AFPBB News〕 黒田東彦氏が日銀総裁として初の金融政策決定会合に臨む前から富士山並みに大きな期待が膨らんでおり、市場は失望を覚悟していた。 日銀の門から現金で一杯のトラックを送り出すことを除けば、積極的な追加金融緩和を予想して円を売り、株を買っていたトレーダーたちを満足させるために黒田総裁にできることはほとんどないように思えた。 蓋を開けてみると、黒田総裁は大方の人が予想していた以上のことを行った。トラックの荷台からカネをばらまいたわけではないが、黒田氏は中央銀行総裁があえて挑むだろう限界ギリギリのことをやった。 圧倒的な支持を得て急進的な対策を打ち出した新総裁 同じくらい重要なのは、黒田氏が政策委員会の9人の委員の圧倒的な支持を得て、それをやってのけたことだ。 黒田氏は、国債の買い入れ

  • ドイツを変えようとしても無駄な理由

    (2013年4月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 皆さんもお決まりの主張はご存じだろう。ドイツは拡張的な政策を取るべきである。米国は財政赤字を減らすために、もっと大規模な対策を講じる必要がある。中国は内需を拡大し、輸入を増やすべきだ。インドなどの新興国は外国資を喜んで受け入れなければならない。英国政府は緊縮に対する熱意を抑える必要がある――。 経済リポートを手に取れば、まず間違いなく、上記のような提言を目にするはずだ。権威ある組織の国際的な共同声明や発表にも、やはり同じ提言が見つかるだろう。問題は、こうした提言が実現しないことだ。 それ以上に悪いことに、デフレと景気収縮を招くような助言が苦境に立たされた国に押し付けられることもある。その一例が、欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)のいわゆる「トロイカ」の犠牲となった脆弱なユーロ圏諸国だ。 これらの組織の助言を強

  • 北朝鮮への対応:コリアン・ルーレット

    (英エコノミスト誌 2013年4月6日号) 金正恩氏が危険度を高めた。今こそ、世界で最も厄介な政権により厳しく対応すべき時だ。 金正恩(キム・ジョンウン)氏の動機は何か〔AFPBB News〕 ここ2週間の北朝鮮の行動は、好戦的な同国の基準からしても異常だ。若き独裁者、金正恩(キム・ジョンウン)氏は、米国に核攻撃の脅しをかけ、米国土とハワイやグアムの軍事基地にミサイルの雨を降らせると断言した。 また、韓国とは「戦争状態」にあると宣言した。ウランを濃縮してさらなる核兵器を製造すると同時に、プルトニウムを抽出できる寧辺(ニョンビョン)の核施設にある原子炉を再稼働させると発表した。 そして、ほぼ唯一の南北協力事業である開城(ケソン)工業団地から、韓国側の工場関係者を締め出した。これはすべて、金政権が2月に実施した3度目の核実験後に起きている。朝鮮半島の緊張は、北朝鮮と米国が戦争の一歩手前まで行

  • 欧州初「宇宙天気」センター発足、太陽嵐への警戒強化へ

    米航空宇宙局(NASA)が公開した、太陽で発生した「太陽フレア」をとらえた画像(2011年6月7日撮影)。(c)AFP/NASA EARTH OBSERVATORY 【4月7日 AFP】欧州初の「宇宙天気」対応センターが3日、発足した。人工衛星から旅客機、さらには地球上の電力網などにも悪影響を及ぼす恐れのある「太陽嵐」への警戒を強化する。 予測不可能ではあるが「巨大太陽嵐」という最悪の事態は、いつ起きても不思議ではない。巨大太陽嵐が起きれば全世界は何日間も、インターネットや電話、テレビ、電力供給、航空・鉄道輸送などがない状態に陥る。 実行できる予防策は限られているが、早期に警報を発することが重要になると、宇宙天気センターを運営する欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)の専門家は口をそろえる。 ESAの宇宙天気部門を統括するペッカ・ルンタマ(Pekka Lunta

    欧州初「宇宙天気」センター発足、太陽嵐への警戒強化へ