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2013年5月27日のブックマーク (3件)

  • 英国経済の先行きは楽観できない ケインズが正しく、オズボーン財務相が間違っている理由

    (2013年5月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 英国はジョージ・オズボーン財務相の下で厳しい緊縮財政に乗り出した〔AFPBB News〕 英国財務省は、ジョン・メイナード・ケインズは愚か者だと思っている。周知の通り、ケインズは「緊縮財政に相応しい時期は好況期であって、不況期ではない」と述べた。 ジョージ・オズボーン財務相が率いる財務省は、この見方を否定している。これまでしばしばそうだったように、財務省は間違っている。 1930年代のこの議論が、今、息を吹き返している。当時のケインズの役割を担っているのが国際通貨基金(IMF)だ。IMFは4月の「世界経済見通し」の中で、英国では「需要が冷え込んでいるために回復が弱く、財政調整の過程で短期的な柔軟性を高めることを考慮すべきだ」と述べた。 圧力に屈したIMF IMFがG7諸国について財政政策を引き締め過ぎだと批判するのは異例だ。IMFは

  • ユーロ危機:夢遊病者たち

    (英エコノミスト誌 2013年5月25日号) 是が非でも成長を必要としているユーロ圏では、知らせがないのは悪い知らせだ。 欧州はひとまず落ち着いているように見えるが・・・〔AFPBB News〕 気づかなかった方もいるかもしれないが、5月22日に欧州連合(EU)の首脳会議が開かれた。栄養たっぷりの昼を取りながら、欧州各国の首相や大統領たちが半日を割いて、エネルギーや税といった重要課題を話し合った。 昨年のように、差し迫ったユーロ崩壊を巡る懸念につきまとわれ、会議に混乱を来すようなことはなかった。現在は、ユーロ圏の大半の地域で改革が進められており、一部の南欧諸国は競争力を取り戻し始めていると欧州の首脳たちは語る。 国債市場は来あるべき水準に戻っている。ここ1年の間に、株価は25%上昇した。もちろん、安穏と生きられるふりをすることは、誰にもできない。欧州の人々は、この先に懸命の努力と犠牲が

    oyoyom
    oyoyom 2013/05/27
  • 歴史を修正しても日本は復活させられない

    (2013年5月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アベノミクス効果もあり、日は世界の注目の的になっている〔AFPBB News〕 ニュースの見出しは、日が戻ってきたと叫んでいる。安倍晋三首相は、10年以上も舞台脇で控えていた日を舞台の中央へと押し戻した。 5月第4週の混乱を別にすると、株式市場は高騰に沸いてきた。消費者はお金を使っており、経済成長は上向いているように見える。海外では、日が注目の的になっている。 この流れの反転について言うべきことは3つある。最初の2つは主に前向きなこと、3つ目は著しくネガティブなことだ。 安倍氏が来月の主要8カ国(G8)首脳会議に姿を現す時、他国の首脳はまず間違いなく、同氏のことを知ろうとするだろう。安倍氏の前任に当たる近年の日の首相については、同じことが言えなかった。 国際舞台に戻ってきた日 首相官邸の出入り口は、高速の回転ドアだった。