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2014年7月23日のブックマーク (7件)

  • ロシアを窮地に陥れたクレムリンのマキャベリ 策士策に溺れる? マレーシア航空機撃墜事件で経済的、政治的孤立へ:JBpress(日本ビジネスプレス)

    つい数カ月前には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を戦略の天才だと持ち上げることが1つの流行になっていた。 米国の右派は、プーチン氏の安定感と自国大統領のいわゆる弱さを対比させた。チャールズ・クラウトハマー氏は「オバマvsプーチンというミスマッチ」と題したコラムで、「この大統領の下では、ロシアの方が米国より断然上だ」と言い切った。 前ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏は、プーチン氏の決断力を評価して「これぞリーダーだ」と持ち上げた。英国独立党(UKIP)を率いるナイジェル・ファラージ氏は、プーチン氏こそ最も素晴らしい世界的指導者だと思うと語っていた。 マレーシア航空のMH17便が撃墜された今、こうしたお世辞はすべて的外れに見えて仕方がない。 戦略の天才ではなく向こう見ずなギャンブラーであることが露呈 ロシアウクライナの分離主義者の武装集団に地対空ミサイルを供与したと見られるが、

    ロシアを窮地に陥れたクレムリンのマキャベリ 策士策に溺れる? マレーシア航空機撃墜事件で経済的、政治的孤立へ:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 香港の自由に扉を閉ざす英国:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2014年7月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 陳方安生氏と李柱銘氏は7月半ばにロンドンにいた。香港の自由と法の支配のために長年戦ってきた両氏は、香港が1997年に英国から中国の統治に移った「共同声明」を守ることに対する精神的支援を期待していた。ところが彼らは、先祖伝来の邸宅に押し入ろうとする道楽者の遠い親戚のように迎えられた。 香港の元政務司司長の陳方氏と著名な弁護士兼政治家の李氏が少し前にワシントンを訪れた時は、米国のジョー・バイデン副大統領に迎えられた。ジョン・ケリー国務長官はワシントンを離れていたが、米国務省は真剣に話を聞く機会を設けた。 中国政府に配慮し、香港の活動家との面会を拒否 これに対し、デビッド・キャメロン英首相の官邸は、陳方、李両氏はロンドンで外務省の中堅幹部より上の高官に会うべきではないと判断した。対話は何の成果ももたらさなかった。 幸い、保守党が主導する連

    香港の自由に扉を閉ざす英国:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • イスラエルとガザ:いつ、どんな形で終わるのか?:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年7月19日号) 殺戮と破壊がエスカレートしている。だが、どちらの側も勝者にはなれそうにない。 パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの抹殺を――少なくとも弱体化を――目指すイスラエルの軍事行動が10日目に突入した。その間、死者の数は増え続けてきた。 報道によると、7月17日までにパレスチナ人220人以上が死亡し、少なくとも1600人が負傷したという*1。国連は、犠牲者の4分の1が子供で、4分の3以上が一般市民だと発表した。 ハマスのメンバーが所有する多くの建物を含め、560棟以上の家屋が破壊され、数千棟が被害を受けたとされる。一例を挙げると、ガザの警察署長の家が狙われ、家族17人が殺害された。ハマスの創始者の1人で、現在潜伏中のマフムード・ザッハール氏の自宅は瓦礫と化した。 ガザ地区全体で、水道・電気の供給は、最良の時でも途切れがちだったが、今や完全に途絶した

    イスラエルとガザ:いつ、どんな形で終わるのか?:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 社説:マレーシア機撃墜で正念場迎えたプーチン大統領:JBpress(日本ビジネスプレス)

    近年、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は国際舞台の非建設的な役者であり、シリアの残忍なアサド政権を守り、クリミアを併合したことで悪名が高かった。 だが、ウクライナ上空でのマレーシア航空機撃墜を受けた後の行動が、恐らくほかの何にも増してプーチン大統領の国際的評価を決定づけることになるだろう。 もしかしたら、298人の罪のない人が死んだこの恐ろしい悲劇を見て、プーチン大統領は、ウクライナ政府と戦う親ロシア派武装集団に武器を密かに供給することで自身が煽ってきたウクライナ東部での血みどろの反乱を終わらせようとするかもしれない。 または、マレーシア航空17便に関する真実が露呈するのを防ごうとし、ウクライナの西側シフトをい止めるために同国を分断する政策を貫く可能性もある。プーチン大統領が後者の路線を選んだ場合、ロシアは国際社会の除け者になり、東西関係の新たな暗黒時代が始まるだろう。 紛争を煽って

    社説:マレーシア機撃墜で正念場迎えたプーチン大統領:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 中国国営テレビにも汚職捜査の手:JBpress(日本ビジネスプレス)

    突然姿を消す人、説明されずに空っぽになっている放送番組の席、使われていないマイク、放置されたままのツイッターのアカウントは、放送の独占企業、中国国営中央テレビ(CCTV)で何か極めて大きな問題が生じていることを示唆している。 北京外国語大学でジャーナリズム学を教える展江(チャン・チャン)教授によると、CCTVの同僚らの話では、同社の金融ニュース担当ディレクターが6月初旬に逮捕された後、職場に姿を現さなくなった人が過去1カ月半で少なくとも8人いるという。 注意深く事態を観察している人たちは、CCTVの汚職疑惑に対する広範な捜査が進められる中、残りの人たちも取り調べのために拘束されたのではないかと考えている。 突如姿を消した有名キャスター、スタジオの席は空っぽのまま 姿を消した人の1人が、中国で最も有名なニュースキャスターに数えられる芮成鋼(ルイ・チョンカン)氏だ。最後の番組出演から6日経って

    中国国営テレビにも汚職捜査の手:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 米国経済:失われた活力:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年7月19日号) 米国の潜在成長率は、20年前の半分に届くかどうかだ。それを引き上げるには、どうすればいいのか。 1990年代半ば、米国の経済見通しが突如として明るくなった。生産性が急上昇した。すぐに「ニューエコノミー」と呼ばれるようになったこの経済の恩恵を受けるべく、移民と外国資が大挙して押し寄せた。失業率は4%に低下したが、インフレ率は低い水準に保たれた。 そうした諸々のことから、エコノミストたちは、米国の潜在成長率――失業率とインフレ率の安定を保った状態で経済が拡大できるスピード――が、数十年間の平均だった3%から、3.5%、あるいはそれ以上にまで急速に上昇したと結論づけた。 残念ながら、ニューエコノミーはもはや存在しない。2008~09年の景気後退後の回復は、戦後の景気回復で最も勢いがなく、米国の潜在成長率が急落していることを示す証拠が積み重なっている

    米国経済:失われた活力:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 日本とオーストラリアがスクラムを組む?:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年7月12日号) 安全保障面での日との関係強化は、一部のオーストラリア人を不安にさせている。 日の安倍晋三首相は7月9日、かつて日とオーストラリアの関係を決定づけたコモディティー(商品)――鉄鉱石――を視察するために、オーストラリア奥地の赤い砂漠へと飛んだ。 首都キャンベラには、前日に両国関係の「真新しい礎」の構築を呼びかけた安倍氏の言葉を消化しようとする政策通が後に残された。 安倍氏はオーストラリア議会での演説で、オーストラリアと日が不倶戴天の敵同士だった第2次世界大戦に言及した後、オーストラリアと日はこれから、地域の平和を育むために「スクラムをラグビーのように組む」と述べた。 オーストラリア人の多くは安倍氏の発言を日中の対立においてオーストラリアを味方に取り込もうとするものと受け止めており、一部のオーストラリア人の間で大きなジレンマを生んだ。 安倍

    日本とオーストラリアがスクラムを組む?:JBpress(日本ビジネスプレス)