タグ

2015年3月12日のブックマーク (5件)

  • 石油トレーダー、「コンタンゴ」で稼ぐ戦略に陰り:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2015年3月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 今年の初め、大手の石油トレーダーは超大型タンカーの手配に奔走した。原油を安値で買って船で保管し、先物市場でこれを売って利益を確定しようという目論見だった。 しかし、船舶ブローカーやアナリストらの話によれば、原油を最長12カ月間沖合で保管するためにチャーターされたほぼ40隻のタンカーのうち、実際に原油を保管しているのはわずか2隻にとどまるという。 石油商社のヴィトールは、タンカーに蓄えていた原油の一部を売却している。また、同業のグレンコアやトラフィギュラと同様に、そうしたタンカーをほかの業者に貸し出して通常の原油輸送に使えるようにしている。 当初は、原油市場のコンタンゴ――商品先物取引の用語で、受け渡し時期が遠いものほど価格が高くなる「順ざや」状態のこと――は、1億バレルもの原油が洋上保管された2008~09年のそれに似たものになると

    石油トレーダー、「コンタンゴ」で稼ぐ戦略に陰り:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • ギリシャ政府、社会保障基金に現金移し替えを要請 予想外に大幅な税収減で資金繰りがいよいよ逼迫:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2015年3月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 財政難に苦しむギリシャの急進左派連合(SYRIZA)政権が、年金と公務員の給与が今月確実に支払われるようにするために、同国の社会保障基金に数億ユーロ単位の資金を即座に引き渡すよう迫っている。 年金・福祉基金が反対している前代未聞の銀行預金の移し替えは、予想外に大幅だった1月の税収減少に続くものだ。税収減を受け、ギリシャ財務省は、3月20日に期日を迎える国際通貨基金(IMF)への12億ユーロの融資返済を実行するために、資金集めに奔走することになった。 政府納入業者への支払いや付加価値税の還付が延期される可能性 ヤニス・バルファキス財務相は、ギリシャには今月の債務返済義務を果たすだけの現金があると主張しつつ、同時に、資金逼迫のために政府の納入業者への支払いと付加価値税の還付が延期される可能性があると警告している。 だが、別の高官によると

    ギリシャ政府、社会保障基金に現金移し替えを要請 予想外に大幅な税収減で資金繰りがいよいよ逼迫:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 通貨安競争、先進国の景気浮揚効果に疑問符:JBpress(日本ビジネスプレス)

    底辺に向けた競争が始まった。期待外れの経済成長率に直面し、世界最大級の一部経済大国の政策立案者は、輸出主導の景気回復の引き金になることを期待して通貨切り下げに頼るようになっている。 最初が日だった。日銀が2013年4月に大規模な資産購入プログラムに乗り出して以来、円は対ドルで20%強下落した。次がユーロ圏の番だった。欧州中央銀行(ECB)の金融緩和を受け、ユーロは過去1年で円と同じくらい下落した。 中国でさえ、昨年下半期に人民元の対ドルレート上昇を容認した後、ここへ来て静かに元安誘導を決めた可能性がある。 こうした動きの背後にある論理的根拠は、為替レートの低下は2つの点で国内生産者を後押しするという考えだ。まず、通貨安は輸入品価格を押し上げ、消費者が外国製品に見切りをつけて国産品に切り替えるようになる。次に、通貨下落は輸出品の相対価格を引き下げ、企業が国外で新規顧客を見つける助けになる、

    通貨安競争、先進国の景気浮揚効果に疑問符:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • ギリシャやロシア、中国に見る「屈辱の政治」 人間と同じくらい繊細な国民国家、紛争解決には感情への配慮が必要:JBpress(日本ビジネスプレス)

    アレクシス・チプラス氏は今年1月にギリシャの首相に選ばれる直前に、有権者にこんな誓いを立てていた。「月曜日には国民の屈辱の日々が終わる。外国からの命令とはおさらばだ」 国民の屈辱を強調したこの発言をギリシャの突飛さとして片づける気になった人は、世界のほかの国々にも目を向けるべきだ。 筆者がこの1年、最も頻繁に取り上げてきた4つの国際問題――ロシア、ユーロ圏、中東、東アジア――を見渡せば、国家的、あるいは文化的な屈辱という表現がこの4つすべてを結びつけるテーマになっていることが分かる。 傷つけられた国家のプライド チプラス氏が首相として最初に取った行動の1つは、第2次大戦でナチスに処刑されたギリシャのレジスタンスの戦士たちの墓碑を訪れることだった。これは国としてのプライドに基づく行動だ。有権者に過去の英雄を思い出してもらうと同時に、ユーロ圏の債権者たちを主導したドイツにちょっとした意趣返しを

    ギリシャやロシア、中国に見る「屈辱の政治」 人間と同じくらい繊細な国民国家、紛争解決には感情への配慮が必要:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 日本と過去:消化されていない歴史:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2015年3月7日号) 被害者としても侵略者としても、日はなかなか過去と向き合えずにいる。 東京で眠っていた多くの人は、米国のB29爆撃機の轟音を聞いていなかった。下町に住む早乙女勝元さんが父親に体を揺すって起こされた時には、自宅周辺が炎に包まれていた。 運河は逃げ場にならなかった。ゼリー状になった爆弾のパラフィンが水を炎に変えていたからだ。一度パラフィンがくっつくと、体が「骨まで」燃え続けたと早乙女さんは言う。 東京大空襲の惨禍 現在83歳の早乙女さんは、1945年の東京大空襲の記念日を迎えようとしていた。3月9日から10日にかけて、一晩で約10万人が亡くなった。多くの男性が(破滅的な方向に向かっていた)戦争で東京を離れていたため、犠牲者の大部分は女性と子供、老人だった。 その夜の犠牲者の数は、1945年8月6日の広島の原爆投下による犠牲者よりはいくぶん少なかったが

    日本と過去:消化されていない歴史:JBpress(日本ビジネスプレス)