へそに住んでいる少し大きめのねずみを退治したい 事の始まりは、2年ぐらい前の秋の銀杏拾いからです。 家の近くの一本銀杏の木陰をきれいにさらってしまってビニールに詰めてほくほく顔で帰った晩です。 かりかりという音で目が覚めてあたりを見渡すと、床においてある銀杏の入ったビニール袋から裏口まで列ができていて、列を作っているげんこつぐらいの丸いものが忙しく動いています。暗い中よーく目を凝らしてみるとげんこつはねずみ色のねずみで、銀杏を裏口に向かってバケツリレーのように受け渡しをしています。 よーく耳を澄ますと「すたらたったすたらたった運べ運べ運べ、すたらたった出来るだけ運べ、俺たち銀杏茶碗蒸し大好きさ」と小声で歌っているのも分かります。 これは困った。銀杏を分けてやりたいけれども、金融危機の影響でお父さんはボーナスカットだし、息子は就職超氷河期の荒波でおぼれているし、我が家にとって大事な蛋白質です