「自分の意見と整合する情報」を探すあまり〝間違っている可能性〟を見落とす 「仕事」や「人間関係」をテーマに、どのような非合理性があるかのぞいてみましょう。ここでもやはり、〝ついうっかり〟が結構な幅を利かせているようです。 ここまで、プロゴルファーに、中古住宅を売る人、フィットネスクラブに通う人、果ては投資家まで ── 。みんなが〝見たものがすべて〟とばかりに飛びつくのを確認してきました。その結果、「お金」の話では、どうにもうまくいかない部分もありそうでしたよね。 原因は「ヒトの情報処理能力に限界がある上、損失を嫌がる心理があるから」です。 でも、このシステム自体はそこまで不思議なことではありません。 生物としてのヒトは、様々な情報を即座に処理して生き延びていく必要があったので、その負荷を軽減しようという、生物的には真っ当そうなシステムだとも考えられるからです。 さて、実際の事例を見る前に、