理論的に予測されながら未発見だったタイプの超新星が確認されました。画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえた銀河NGC 2146の画像に、ラスクンブレス天文台で撮影された超新星2018zdの画像(右側の明るい点)を合成したものです。この超新星2018zdは、「電子捕獲型超新星」と呼ばれるタイプの超新星であることが今回確認されました。 恒星は質量によって最期が異なります。比較的軽い星は白色矮星となる一方、重い恒星は超新星爆発を起こして中性子星やブラックホールになります。大質量の星は、中心部での核融合反応によって最終的に中心部に鉄ができると自らの重さを支えきれなくなってつぶれ、その後で超新星として爆発します。超新星となるかどうかの境界の質量は、太陽の8倍程度だと考えられています。 この境界付近の質量を持つ恒星は、「電子捕獲型超新星」と呼ばれる超新星爆発を起こすという理論的な予測が40年前になされていま
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