愛がなければ結婚してはいけないのか 主人公のみくりは25歳。院卒という高学歴ながら内定がとれず、派遣社員になるも派遣切りにあって現在休職中の身だ。そんな時、父親の紹介で36歳の独身男・津崎の家事代行を請け負うことになる。津崎の信頼を得、仕事にやりがいを感じたのもつかの間、同居する両親の引越しで仕事を辞めざるを得なくなる。ハウスキーパーが欲しい津崎、収入と住むところが欲しいみくり。現状を維持したい2人が導き出したのは“契約結婚”というビジネスとしての結婚だった。 仕事としての結婚をするにあたり、夫と妻それぞれの役割を明確にし、業務内容、給料、休暇など待遇を決めていく様子はまさに雇用契約だ。 作者の海野つなみさん曰く、「触られるのが嫌な相手でなければ一緒に暮らせるのではないか」と思ったことがこのマンガの始まりだという。 「マンガやドラマでハードルを上げ過ぎて『本当に相手を好きなのか、愛している