うつ病の治療方法についてご紹介。従来、うつ病の治療法としてその効果が証明されていたのは、電気けいれん療法でした。電気けいれん療法は、その効果および安全性から保険が適用されます。一方、近年のその有効性が臨床的に科学的に実証されてきているのが、薬物療法です。つまり抗うつ薬の投薬によるものです。 抗うつ薬というのは、主としてうつ症状の緩和を目的として用いられる薬剤です。うつ病・うつ症状のほか、パニック障害や強迫性障害、摂食障害にも用いられます。不眠や慢性疼痛に対しても用いられることがあります。 抗うつ薬が効果を示す理由として、それがセトロニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質に作用するからであるとされます。 主な抗うつ薬には次のものがあります: ●モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬) ・・・副作用により扱いにくく、現在はほとんど使われません。 ●三環系抗うつ薬 ●四環系抗うつ薬