いよいよ創作編も最終回なのですが、さて、何を書こうかな...と、しばらく迷っていました。 私に書けるような技術的なことは、すでにだいたい出尽くしたんじゃないかという気がするんですよね。(実は、ミス・ディレクションやレッド・へリングのことを書いてないのに気づいてはいるのですが、持ちネタがあまりないので、いつか、そのうち...) なので、今回は読んでも役に立たない!「構想力」を巡るあれこれをお話ししてみようと思います。 構成力と構想力 前回までの<文芸ナイフ>(創作編)では、ストーリー・テリングのコツをいろいろ考えてきました。 起承転結の基本も、キャラクターやセリフの工夫も、ストーリーをどうやって構成し、語るかの技術でした。 主に<構成力>について考えてきたことになります。 <構成力>とは、矛盾や破綻のないストーリーを組み立て、キャラクターの魅力を引き立てて配置し、起伏のある展開を