派遣切りにあって仕事がなく、所持金もわずかしかなかったにもかかわらず、キャバクラで豪遊して代金を踏み倒したとして、埼玉県警大宮署は11日、詐欺の疑いで、無職、猪熊信樹容疑者(30)=同県川口市朝日=を逮捕した。 同署の調べによると、猪熊容疑者は10日午後9時25分〜翌11日午前5時55分までの約8時間半にわたり、さいたま市大宮区仲町のキャバクラ「ラヴィジュア」で、料金を払う意志がないにもかかわらず、1人で約13万7500円相当の飲食などをした疑いが持たれている。 同署によると、猪熊容疑者は4人の女性店員と一緒に、焼酎を約30杯飲んだという。所持金はわずか21円だった。 調べに対して猪熊容疑者は、「数カ月前に派遣切りにあって自暴自棄になり、とにかく酒が飲みたかった」などと供述しているという。