小宮良之のブラジル蹴球紀行(9) 6月24日、クイアバ。日本人らしいサッカー、とはなんなのだろうか。 アルベルト・ザッケローニ監督が率いる代表は過去4年間近く、一つの理想の下に戦ってきた。 「日本人の特長はスピード、テクニック、そして組織力。できるだけ敵陣でボールを回し、退いて守るのではなくて、攻め勝つ」 それはおそらく正しい見識なのだろう。今回の日本代表は、まさにその見地に立ってチーム作りがされていた。攻撃的コンビネーションには刮目(かつもく)すべきものがあった。 しかし結果的に、それ以外の特長がある選手の招集は見送られ、一つのスタイルだけが正しいとされた。はたして、それは適切だったのか。 ゴール近くになると厳しさを増したコロンビアの守備 これは現場で取材している人間の感覚だが、ブラジルW杯で繰り広げられているプレイは過酷である。 ボールを巡る攻防は90分間を通じて激しく、まずはそのファ
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