IT企業でデザイナーとして働くアラサーこじらせ女子の恋愛模様を描くwebコミック『彼女のいる彼氏』が、ひそかな話題になっています。新進気鋭の漫画家・矢島光さんは、彼女自身もほんの1年前までIT企業に勤務する会社員でした。入社3年目で退職を決断し、子どものころからあこがれていた世界へと飛び込んだ矢島さん。好きなことを仕事にする働き方について、お話を伺いました。 子どものころに読んだ作品が漫画家を志すきっかけに 物心ついた時から、絵を描くのが大好きだったという矢島さん。いわゆる趣味の"お絵描き"が"漫画"へと昇華したのは、小学校3年生の時。寝転がりながら何気なく読んでいた雑誌『りぼん』がきっかけだったそう。 「種村有菜先生の『イ・オ・ン』という作品を読んで、衝撃を受けたんです。種村先生の描く登場人物の"瞳"はハイライトの入れ方が独特で、それまで見たこともないタッチでした。いてもたってもいられず