JR盛岡支社(嶋誠治支社長)が、山田線の浅岸駅=盛岡市新庄=と大志田駅=同市浅岸=の廃止を検討していることが24日分かった。両駅は無人駅で、1日当たりの平均乗車人員が1人を割る状態が10年以上続いている。一方、住民や市は利用者がいることから存続を要望。また、両駅は自然に囲まれた「秘境駅」として全国に知られており、多くの鉄道ファンからも惜しむ声が上がりそうだ。 市は、同日の市議会議員全員協議会で廃止方針を報告。8月中旬に同支社から廃止の意向を示され、市主催の地元懇談会を経て10月下旬に存続を要望した経緯を説明した。 現在の停車本数は浅岸が1日上下各1本、大志田が同上下計3本。2012年度からは冬期間は全列車が通過している。14年度の1日平均乗車人員は浅岸が0・3人、大志田が0・4人にとどまる。 一方、両駅はスイッチバックの設備が残り、近年密かなブームとなっている「秘境駅」として認知度が高い。