2020年の日本沿岸の平均海面水位は、平年に比べて87mm高く、統計を開始した1906年以降で最も高くなりました。 気象庁では、全国で観測した潮位データをもとに、日本沿岸の平均海面水位を年ごとに評価し、その長期変化を監視しています。 2020年の日本沿岸の平均海面水位は、1980年以降に見られる上昇傾向に、黒潮(海面水位が高い)が関東から東海地方の沿岸に接近して流れることが多かった影響などが重なったため、平年(1981年~2010年の平均)に比べて87mm高く、統計を開始した1906年以降で最も高くなりました。 海面水位の上昇は、高潮被害のリスクを増大させる要因になります。気象庁では、日本沿岸の海面水位が将来高くなる可能性があると予測しており(「日本の気候変動2020」)、引き続き海面水位の変化を監視するとともに、随時その状況をお知らせします。 図 日本沿岸の平均海面水位の平年偏差(190