売り場面積を大幅に縮小することが決まったJR大阪三越伊勢丹=21日午後、大阪市北区(甘利慈撮影)(写真:産経新聞) 不振が続いていたJR大阪駅ビルの「JR大阪三越伊勢丹」(大阪市北区)が開業から3年という異例の短期間で大規模改装に乗り出す。「三越」「伊勢丹」という名門の名を冠し大阪駅ビルの核店舗という地の利もありながら、顧客の支持を得られず、周辺の百貨店などとの競争から取り残された。売り場の大半を専門店に委ねることで立て直しを図る考えだが、道のりは険しい。(中村智隆) JR大阪三越伊勢丹は50〜60代をターゲットに据えてきた。だが同じ大阪駅北側に昨年4月にオープンした大型複合施設「グランフロント大阪」が引き寄せた買い物客の中心は30〜40代。さらに大阪・梅田の百貨店としては後発のため「有力ブランドをそろえられなかった」(業界関係者)ことが響き、中高年が中心の「三越ファン」の心さえつかめな