以前、友人が勤めている外資系金融会社で大規模な解雇が行われたときのこと。 前日まで一緒にプロジェクトを担当していた同僚が、ある午後いつものようにデスクに向かっていると突然PCが動かなくなりました。「なんだなんだ?」と、机の下に潜り込んで再起動を試みようと思っていると、後ろから人事担当の人にポンポンと肩を叩かれたのだそうです。それは彼への解雇通知でした。彼はそのまま建物を追い出され、二度と戻ってきませんでした。 他の会社の例では、リストラの雰囲気を察したある社員がこれまでもらった名刺を念のため整理し、家に持ち帰っていました。すると後日「何月何日に、クライアント情報を持ち出しましたか?」と問われたのだとか。彼のここ数日の行動は、監視カメラでチェックされていたのです。 このように会社側がなんの制限もなく社員を解雇してしまえると、日本的慣習に慣れている私たちとしては「なんとまあ、恐ろしい」と思って