現在、「Introduction to American Politics」という英語の本を執筆中です。締め切りは今月末です。アメリカの政治の仕組みを説明している本ですが、いろいろ基本的なことを整理でき、執筆を楽しんでいます。ただブログはなかなか書く時間がなく、今月、アップした本数はわずかに留まりそうです。今回は、アメリカ経済の見通しです。経済の言葉に「スタグフレーション(stagflation)」というのがあります。景気低迷の「stagnation」と物価上昇の「inflation」を合わせて作られた言葉です。高成長を続けてアメリカ経済がスタグフレーションに陥るのではないかと懸念されています。すなわち、景気が後退するなかで、インフレが高まる状況です。世界経済は低インフレ、低金利の時代から大きく変わりつつあります。その中でアメリカ経済も大きな転機に差し掛かっていることは間違いないようです。
前日のエントリid:kaikaji:20060708の続きです。 また、グローバリゼーションの深化はまたそれぞれの国内における所得配分の状況にも影響を与えた。しかし、その方向性はその国がおかれた状況によってやはり非対称なものであった。グローバリゼーションにより、各国の相対的要素価格(地代と賃金の比率)には強い均等化の傾向が見られたが、この動きは土地が相対的に豊富な国(ラテンアメリカ・インドパンジャブ地方など)では地代の相対的上昇をもたらし、労働が相対的に豊かな地域(ヨーロッパ・アジアなど)では、賃金の相対的上昇をもたらしたからである。このため、前者ではグローバリゼーションと共に国内の富の配分が拡大したのに対し、後者ではむしろ縮小したのである。 では、以上のような分析は、現在進行中のグローバリゼーションにおける先進国と途上国の間の格差を考える上でも当てはまり、先進国と途上国との所得格差は拡大
米国は、原油価格の高止まりや巨額の財政赤字、消費を続け貯蓄を行わない消費者、依然低い所得水準、住宅価格の高騰、労働人口の高齢化など多くの問題を抱えており、「最後の審判の日」が近づきつつある、とClinton政権で労働長官を務めたRobert Reich氏が警鐘を鳴らした。 同氏はカリフォルニア州サンノゼで開かれた「IDC Directions」カンファレンスの基調講演で、「(消費者の貯蓄の減少や財政赤字に関連して)米国経済の構造調整が必要不可欠であり、それを実行しなければ世界全体が損害を被ることになる」と指摘した。Reichは経済学者で、現在はカリフォルニア大学バークレー校ゴールドマン公共政策大学院の教授を務めている。 米国は、経済全体の大幅な成長とITビジネスの復調により2001年の不況から回復しつつあるが、現在、水平線上に3つの嵐雲があり、向こう1、2年の間に激しい嵐に襲われる可能性が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く