今季の残留争いは、ある意味、優勝争い以上に目が離せない。徳島の降格は決まったものの、残り2枠の行方は宙を漂ったまま。30節の終了時点で、勝点3差の中に5チームがひしめき合う混戦となっている。その中には、Jリーグ初年度から在籍する清水、大型補強で注目をさらったC大阪の姿も。誰が生き残り、誰が降格に涙を流すことになるのか。今回は、残り4試合となった残留争いの行方を展望する。 まず、甲府、仙台、大宮、清水、C大阪の31節以降の日程を、対戦成績とともに確認しておく。注目すべきは、C大阪が甲府、仙台、大宮との直接対決を残していることだ。現在、17位のC大阪だが、得失点差というアドバンテージもあるため、ライバルとの対戦で勝点3を得ることができれば、降格圏を抜け出す可能性は高くなる。ただ、甲府を含め、通算対戦成績で優勢の相手はいない。33節に鹿島、34節に大宮との対戦があるだけに(大宮については後述)、