尖閣諸島沖の中国漁船衝突映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」に流出させた神戸海上保安部の一色正春・元海上保安官(44)が14日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、「国のためか、国民のためか、どちらがウエートが重いかを考えて行動した」と投稿の理由を語った。 一色元保安官は濃紺のスーツ姿。緊張した面持ちで自己紹介を行った後、「(中国が)日本侵略を開始したとも受け取れる行動をしている」などと述べた。聴衆の中にいた石原慎太郎・都知事も「あなたの愛国的な行動に感謝する。退職したのは残念だ」と発言した。 一色元保安官は昨年12月、停職12月の懲戒処分を受けて辞職し、先月、国家公務員法(守秘義務)違反で不起訴(起訴猶予)となった。