業績不振が続いている大手半導体メーカー「ルネサスエレクトロニクス」は、従業員の大幅な削減などのリストラで必要となる多額の資金を確保するために大株主の日立製作所など3社に対し支援を要請することになりました。 ルネサスエレクトロニクスは、日立製作所と三菱電機、それにNECの半導体事業を統合した大手半導体メーカーで、自動車や家電などに幅広く使われるマイコンと呼ばれる半導体で世界トップのシェアを持ちます。 しかし、震災の影響で主力工場が一時、操業停止になったことや、円高で輸出の採算が悪化したことなどから、ことし3月期の決算では626億円の最終赤字に陥り業績不振が深刻化しています。 このためルネサスは、経営の立て直しを図るため、山形県鶴岡市にある工場を台湾の半導体メーカーに売却することや、希望退職を募るなどして従業員全体のおよそ30%に当たる1万2000人規模を削減することなどを検討しています。 こ