イランの核施設を破壊したサイバー兵器「Stuxnet」は、実は北朝鮮も狙っていた(1/2)の続きです。 このマルウェア兵器は、感染したPCにシーメンス製PLCを操作・監視するソフトウェアがインストールされているかを調べ、もし存在しなければ、あるいは存在してもそれが遠心分離器をコントロールするものでなければ何もしない。遠心分離器を制御するPLCと知る手段は、電源の周波数変換器だ。遠心分離器では高速でモーターを動作させるために、他の機器と比べて非常に高い周波数を用いる。これにより遠心分離器と判断すると、PLCを操作し周波数を変更して異常な動作を起こさせる(初期型はカスケードのバルブを操作していたという)。その一方、機器側から送られた警告や数値をブロックしたり書き換えたりして、監視ソフトウェア側が異常を知ることができないようにする。こうして濃縮プロセスに失敗したり、遠心分離器が破壊されたりという