■ オタクとアイドル 『オタク』という言葉が示す人物像は多岐に渡る。アニメオタク、漫画オタク、ゲームオタク、アイドルオタク、etc…。 かつてはひとつのジャンルに精通した生き字引のような人に対するリスペクトであったり、いつまでも子供向けの趣味から卒業できない者に対する蔑称でもあった。昨今ではサブカルチャー全般が市民権を得てきたのもあり、さほど差別的な意味合いでは使われない代わりに、ディープな知識を持たずとも何かを愛好していれば『オタク』と自称したり、呼ばれることが多いように思う。 私は子供の頃から徹底的なインドア派で、ほとんど外で遊ばずに家でアニメを見たりゲームをして過ごす自他共に認めるオタクであった。今となっては大したことはないが、学校単位ではそれなりのオタク知識があるほうだったと思う。紆余曲折あったがそのまま趣味が高じてイラストレーターになり、アニメやゲームに関わる仕事をするようになっ