全国のJRの路線で唯一、福島県内の只見線で続いていた「タブレット」と呼ばれる通行証を使った運行方法が22日かぎりで終わることになり、かつてはローカル線の象徴的な風景だったタブレットの受け渡しを一目見ようと、大勢の鉄道ファンが訪れました。 単線区間での衝突を防ぐためのタブレットを使った列車の運行は、信号システムの整備に伴って次第に姿を消し、全国のJRの路線では唯一只見線の会津坂下駅から会津川口駅の間のおよそ40キロの区間だけで行われてきました。 直径およそ10センチの真ちゅう製のタブレットを渡された列車だけがこの区間を走行できます。 最後の運行となる22日、会津坂下駅には、かつてはローカル線の象徴的な風景だったタブレットの受け渡しを一目見ようと、大勢の鉄道ファンがつめかました。 タブレットが入った皮の袋がついたリングが、駅員から運転士に手渡されると集まったファンは盛んにカメラのシャッ
大気の状態が不安定になっているため東海や関東では断続的に雷を伴って激しい雨が降っています。 東海を中心に19日の朝にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、関東でも昼にかけて激しい雨が降る見込みで気象庁は、土砂災害や川の増水などに警戒するよう呼びかけています。 気象庁によりますと、東海を中心に南から暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、静岡県などで断続的に激しい雨が降っています。 18日夜遅くからは東京や神奈川県でも局地的に発達した雨雲がかかっていて、▽午前0時までの1時間には東京・府中市で32.5ミリの激しい雨が降りました。 東海や近畿では今月15日の降り始めからの雨量が300ミリを超えているところがあり岐阜県と滋賀県では土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域や、川が増水して洪水の危険性が非常に高くなっている地域があります。 活発な雨雲はしだいに東に広がっていて、▽東海で
アメリカのCDC=疾病対策センターは4日、新しいタイプの豚インフルエンザウイルスに、中西部のオハイオ州などで合わせて12人が感染して、その後、回復したと発表し、感染が直ちに広がるおそれはないものの、豚には不用意に近づかないよう注意を呼びかけています。 CDCによりますと、新しいタイプの豚インフルエンザウイルス「H3N2v」に感染したのは、オハイオ州の10人とインディアナ州の1人、ハワイ州の1人の合わせて12人で、全員がすでに回復しています。 このうちオハイオ州の10人は、体調を崩した豚がいた農業フェアに参加しており、12人全員が豚に接触したり、近づいたりして感染したということです。 「H3N2v」は、去年8月にアメリカで確認された豚インフルエンザウイルスで、感染して発症すると高熱やせきなど季節性のインフルエンザと同じ症状が出ることが確認されています。 これまでに全米で29人が感染し、このう
インターネットを通じて遊ぶ「ソーシャルゲーム」のうち、偶然性を利用して異なるアイテムを集めさせ、景品として別のアイテムを提供する「コンプガチャ」などの手法が、7月1日から景品表示法の規制対象となり、消費者庁は、違反がないかどうか監視することにしています。 携帯電話やパソコンなどのインターネット上で提供される「ソーシャルゲーム」のうち、「コンプガチャ」のように、偶然性を利用して異なるアイテムを集めさせ、景品として別の珍しいアイテムを提供する手法について、消費者庁はことし5月、「景品表示法が禁止している『カード合わせ』に当たる」という見解を示し、6月に運用基準を改正して、7月1日から規制対象にしました。 具体的には、有料のくじを引かせてゲーム上で敵と戦う強いキャラクターを景品にして別の複数のキャラクターを集めさせたり、遊ぶ人の分身となるキャラクターの仮想空間上の部屋を飾るための珍しいアイテムを
東日本大震災から1年2か月がたつのを前に、仙台港の輸送を担う「仙台臨海鉄道」は、千葉県の鉄道会社から中古の機関車を譲り受け、震災前と同じ3両の機関車の輸送体制を整えました。 仙台港周辺とJRの駅を結ぶ仙台臨海鉄道は、津波で3両あった機関車がすべて被災し、別の鉄道会社から借り受けるなどしてそろえてきましたが、このほど中古の機関車1台を譲り受け、ようやく震災前と同じ輸送体制に戻りました。 10日は、仙台市宮城野区にある「仙台港」駅で引き渡し式が行われ、機関車に新しいナンバープレートが取り付けられました。 このあと機関車を売却した千葉県の「京葉臨海鉄道」の坂本哲朗社長は「まだ十分に使える車両です。末永くかわいがってください」とあいさつしました。 仙台臨海鉄道の貨物の取扱量は、いまだに震災前のおよそ20%にとどまっていますが、ことし9月には、石油の輸送を再開して、ほぼ震災前の水準まで回復する見通し
日本の広い範囲で観測できるのは実に平安時代以来となる「金環日食」まで50日となる1日、兵庫県明石市では市民観測隊が結成され、安全な観測方法などを学びました。 歴史的天体ショーまで50日 金環日食は、太陽と月、地球が一直線上に並んだ時に、月に隠された太陽が指輪のような形に見える現象で、来月21日の朝、九州南部から福島県にかけての太平洋側の帯状の地域で見られます。 国内で観測されるのは昭和62年の沖縄県以来25年ぶりですが、これほど広い地域で観測できるのは平安時代以来のチャンスで、貴重な天体ショーまで50日となる1日、兵庫県明石市では市民およそ200人が参加して観測隊が結成されました。 明石市で金環日食が観測できるのは実に282年ぶりで、参加した人たちは、天文台の学芸員から観測できる時間や方角、それに安全に観測する方法などを学んでいました。 観測隊の隊員証には専用のフィルターも付いていて、子ど
大阪を発着するブルートレインとして唯一残っていた寝台特急「日本海」が、ダイヤ改正に伴い定期列車が廃止されることになり、大阪駅には青森行きの最後の出発を見ようと、鉄道ファンなどが詰めかけ、盛んにシャッターを切っていました。 大阪と青森を結ぶ「日本海」は、昭和43年に運行を始め、日本海側の各県を通る寝台特急として人気を集めました。 ブルートレインが次々と廃止されるなかで、平成20年以降は大阪発着の列車として唯一残っていましたが、利用客の減少などから、17日のダイヤ改正に合わせて定期列車が廃止されます。 青森へ向かう最終列車の出発を見ようと、大阪駅のホームには大勢の鉄道ファンなどが詰めかけ、盛んにシャッターを切っていました。 大阪に住む70代の女性は「夫の実家の山形に帰省するため何度も乗りました。懐かしくて見に来ましたが、やはり寂しいですね」と話していました。 乗務にあたるJR西日本の3人の車掌
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、全国の原発の安全対策がどこまで進んでいるのか調べたところ、複数の電源を確保する多重化や、津波による浸水対策などは進んでいる一方で、国が特に重要視している非常用のバッテリーを長時間もつよう強化する対策は、すべての原発で検討中となっていて、進んでいないことがNHKのまとめで分かりました。 福島第一原発の事故から11日で1年になるのを前に、NHKは、先月、原子力安全・保安院が事故を教訓にまとめた安全強化策が現時点でどこまでできているのか、電力各社に聞きました。 非常用の電源の確保や、冷却機能の維持、それに水素爆発の防止策など30項目のうち、特に国が重要だとした12項目を中心に尋ね、すべての電力会社から回答がありました。 それによりますと、外部電源が失われても冷却装置を動かすことができる電源の多重化については、非常用の発電機を水で冷やすタイプ以外に空冷式
枝野経済産業大臣は、NHKの「ニュースウオッチ9」で、原子力発電所の再稼働の問題について、専門家による安全性の評価結果を地元の自治体に説明し、一定の理解が得られたあと、再稼働するかどうか政治判断をするという考えを明らかにしました。 この中で枝野経済産業大臣は、定期検査で運転が止まっている原子力発電所の再稼働について、「エネルギーの需給よりも、今、優先度が高いのは間違いなく、安全の確認だ」と述べました。 そのうえで、枝野大臣は「専門家による科学的なチェックが大前提だ。安全性が確認できたならば、地元に説明をしようという判断になる。そのうえで、地元の理解が得られたときに初めて再開の政治判断ができる」と述べ、関係閣僚の間で安全性を確認したうえで、地元の自治体に説明を行い、一定の理解が得れたあと、再稼働するかどうか政治判断をするという考えを明らかにしました。 また、福島第一原発の事故で厳しい経営状況
スイスの行政裁判所は、運転開始から40年となる首都近郊の原発について、耐震性などに問題があるとして、来年までに運転を停止するよう電力会社に命じる判決を言い渡し、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原子力政策を転換したスイスで、「脱原発」の動きが加速しそうです。 この裁判は、運転開始から40年となる首都ベルン近郊の「ミューレベルク原発」を巡って、政府が2年前に無期限の運転許可を認めたことに、地元の反原発団体が反発し、運転停止を求めていたものです。 スイスの連邦行政裁判所は、8日までに原子炉内の構造物にひび割れが見つかったにもかかわらず、完全に修理が行われていないことや、耐震性が十分でないことから原発の安全性に問題があるとして、来年6月までに運転を停止するよう電力会社に命じる判決を言い渡しました。 スイスは、東京電力福島第一原発の事故を受けて、「脱原発」へと方針を転換し、2034年まで
宮城県南三陸町で、震災発生の際、住民に避難を呼びかけ、多くの命を救った防災無線の音声が完全な形で残っていることが分かりました。 亡くなった町職員の遠藤未希さんの呼びかけがすべて収録されているほか、呼びかけがどのような判断で行われていたかをうかがわせるものとなっています。 NHKが入手した音声は、津波で職員や住民、合わせて41人が亡くなった南三陸町の防災対策庁舎から発信された、およそ30分の防災無線の放送をすべて収録したものです。 地震発生の直後から放送が始まり、サイレンに続いて、危機管理課の職員だった遠藤未希さんが「震度6弱の地震を観測しました。津波が予想されますので、高台へ避難して下さい」と呼びかけていました。 この時点で大津波警報は出ていませんでしたが、町は独自の判断で津波への警戒を呼びかけていました。 周囲にいた人の声も収録されていて、大津波警報が出たあと、津波の高さについて「最大6
災害が起き、電話が通じなくなった場合でも、家族や知人に声や写真、現在地の地図などの情報を、スマートフォンのメールで一度に送ることができる、アプリと呼ばれるソフトが開発されました。 「災害119」と名付けられた、スマートフォン用のアプリは、東日本大震災の際に携帯電話がつながりにくくなったことを受けて、東京・渋谷区の情報通信の企業が開発しました。 このアプリは、スマートフォンを使い慣れていないお年寄りや、小さな子どもでも使うことができるよう、プログラムを立ち上げ、「開始」のボタンを押すと、音声でガイダンスが始まります。 ガイダンスに従って操作をすると、事前に登録してある家族や友人に、録音された声と写真、「身動きがとれない」などの今の状況を表す文章、さらに現在地を示す地図がメールで一度に送信されます。 また、災害が起きたときに家族や友人などと連絡が取れなくなったときには、相手の居場所を自動的に探
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