顧客情報が流出した事件で容疑者逮捕を受け、記者会見の冒頭で頭を下げるベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長(右)、ベネッセコーポレーションの小林仁社長=17日午後、東京都新宿区(鴨川一也撮影) ベネッセコーポレーションの顧客情報を流出させた疑いでシステムエンジニアの男(39)が逮捕された17日、同社と契約する保護者らはずさんな管理体制に改めて怒りを口にした。データが悪用される不安はぬぐえず、「子供の情報が出回るのは気持ち悪い」との声も漏れた。 「有名企業だから、個人情報はしっかり管理しているだろうと信じていたのに裏切られた」。小学1年の長男(6)がベネッセの通信講座「こどもちゃれんじ」を受講する東京都杉並区の主婦(32)は憤った。 情報流出が明らかになって6日後の15日、同社からわび状が届いた。親子の氏名や住所、長男の生年月日などが漏れたと書かれていたが、補償に関する記載はなし。「紙