飛ぶ鳥を落とす勢いだった「よなよなエール」が、地ビールブームの終焉とともにピタリと売れなくなり、8年連続の赤字で地獄の日々を送るなど、ヤッホーブルーイングが創業してからの波乱万丈ぶりを前回お伝えしました。 そこから再び事業を立て直すきっかけとなったのが、インターネットの通信販売でした。今回はネット通販の顧客(当社ではファンと呼んでいる)との間で起きた“大事件”を紹介します。 突然の強いクレーム 「もうこんなメルマガは送ってこないで! 私はあなたのくだらないプライベートの話が聞きたいのではなく、大好きなよなよなエールの話が聞きたいのよ!」 ある日、会社のメールボックスを開いたところ、このような強い口調の指摘メールが届いていました。こんなクレームの経験は初めてだったので、サーッと血の気が引き、心臓をギュッと掴まれたような衝撃を受けたのです。 時は2006年、ネット通販担当として孤軍奮闘している
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