調査研究本部研究員 芝田裕一 日本はランニングブームにわき、毎週末、全国各地で市民ランナーのための大会が開かれていた。3月11日までは。 気候が穏やかな花見の季節は、ランナーにとっても走りやすい時期だ。4月3日の日曜には、ハセツネ30K(東京)、日本平桜マラソン、秋葉ダムさくらマラソン(静岡)、笹川流れマラソン(新潟)、田布施川さくら健康マラソン(山口)、四万十川桜マラソン(高知)、四日市シティロードレース(三重)、桜街道・夢マラソン(徳島)の8大会が予定されていた。しかし、いずれも開催されなかった。 ランニング愛好家向けの情報発信サイト「ランネット」によると、東日本大震災の後、全国で54ものマラソン大会やロードレースが中止となり、2大会が延期となった(4月1日現在)。 東京マラソンと並んで人気の高い長野マラソン(開催予定日4月17日)も中止に。「決行してほしかった」「マラソンをしている場