川崎での殺傷事件について、その様子が明らかになると同時に取材依頼が来るようになった。それは容疑者が80代の高齢者と同居している50代であり、ひきこもり傾向があったということがわかったからだ。 同居者の家庭が80代と50代で構成されていたことから「8050問題」に改めて注目が集まっている。 「8050問題」という言葉をご存知でしょうか。「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題です。背景にあるのは子どもの「ひきこもり」です。ひきこもりという言葉が社会にではじめるようになった1980年代~90年代は若者の問題とされていましたが、約30年が経ち、当時の若者が40代から50代、その親が70代から80代となり、長期高齢化。こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなる深刻なケースが目立ちはじめています。 出典:NHK ひきこもりクライシス 100万人のサバイバル 「8050問題