運用管理コストや人的リソースの最適化,企業情報システムの投資効率改善――こうした難問をクリアする対策の1つとして,情報システムのデータセンターへの集約に注目が集まっている。データセンターの利用にはネットワークが欠かせないが,この分野でも新しいWANサービスの登場や高性能なWAN高速化装置の登場など新しい動きが見られる。 こうした状況を受けて開催されたのが,「企業情報システムのコスト最適化を図る データセンターとネットワークの活用セミナー」(日経BPセミナー事業センター主催)である。 まず,セミナーの基調講演者として,慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授・グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム会長の青山友紀氏が登壇。「クラウドは急速に進化する〜ミッション・クリティカルな分野にまで広がる社会基盤に〜」と題して,今注目を集めているクラウド・コンピューティング全般について講演