日本のソフトウエア開発では、なぜか各工程に関わる職種のなかでもプログラマーの地位が低くなってしまっている。その労働環境の悪い一面が新3K(きつい、厳しい、帰れない)などと言われ、業界イメージ全体が悪くなっている。 私は本来プログラミングは創造的で楽しいものだと思っている。何故このようにイメージが悪くなって、楽しくないものだとされるようになってしまったのか、大きく二つ考えられる。 一つ目は、適性の判断や必要な訓練をせずにプログラマーと称する人たちを粗製濫造してしまったことだ。一般に優秀なプログラマーと適性のないプログラマーでは、その能率や品質に20倍前後もの差があるといわれている。このような人たちをまとめて「平均単金×工数」というような価格設定で、たいして差の出ない処遇をするからプログラマー全体の価値が下がってきている。同じプログラムを10分の1の時間で、しかも品質よく作成できるプログラマー