日本は世界最大の農産物純輸入国である。この点を明確にするため、FAOSTATのデータを用い、主要国の農産物の輸出入額と輸出入超過額をグラフにした。 主要国の中には、農産物をもっぱら輸入している国、農産物をもっぱら輸出している国、そして輸出入がともに多い国(ともに少ない国)に分かれる。 農産物をもっぱら輸入している国としては、日本、ロシア、韓国、スウェーデンなどがあげられるが、日本はその中でも純輸入額(輸入超過額)が最も大きい点で目立っている。 欧米では輸出入がともに多い国が多い。米国の場合、輸出入ともに世界最大規模となっているのが目立つ。英国、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、オランダといった欧州諸国は、EU圏として経済の相互依存度が高まっており、農産物についても輸出入ともに多い。その中では、輸入超過が目立つ国として英国、輸出超過が目立つ国としてオランダをあげることができる。 人口大国